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ヒツジの毛刈り 六甲山牧場のイベント

ヒツジの毛刈り 六甲山牧場のイベントのサムネイル画像

六甲山牧場恒例、ヒツジの毛刈りが開催されました。

六甲山牧場恒例イベント

毎年、四月になると六甲山牧場でヒツジの毛刈りが行われます。今年(2022年)も9日(土)・10日(日)に約30頭のヒツジの毛刈りが公開されました。今年生まれた35頭ほどの赤ちゃんヒツジを除く約150頭が5月にかけて順次刈られることになります。

六甲山牧場の南エリアにある、めん羊舎前の会場に連れてこられたヒツジは最初は嫌がって暴れるのですが毛刈りの態勢に保定されるとすっかりおとなしくなります。スタッフは専用のバリカンで手際よく約15分で1頭を刈り終えます。刈り終わったヒツジはサッパリとしてちょっとヤギっぽくなって牧草地に駆けていきます。六甲山牧場は全国でも珍しいヒツジの自由放牧を行っているため牧場内を自由に歩き回って、のんびりと牧草を食べることができるのです。朝一番に行くとめん羊舎から放たれたヒツジたちがそれぞれのお気に入りの牧草地めがけて一目散に駆けていく出勤風景を目にすることができます。

毛刈りをしなっかったらどうなるの

ところで毛刈りをしなかったらヒツジはどうなるのでしょうか?2015年、オーストラリアで何年もの間逃亡していたヒツジ、クリスが見つかりました。発見されたときには40kgの毛に覆われてすっかり弱っていたそうです。一万年ものあいだ貴重な家畜として人間とともに暮らしてきたヒツジは品種改良されるうちに長い毛が採れる、毛の生え変わらない品種に変わってきました。ヒツジは毎年毛刈りをすることでその健康が保たれているのです。 もはや野生のヒツジというものは存在しないようですが原種に近い古い品種のマンクス・ロフタン(絶滅危惧種)では換毛が確認されています。

刈られた毛はどうなるの?

不用なウールは肥料になります

お腹から上手に刈られた毛は一枚の敷物のようになっており、フリースと呼ばれます。オーストラリアに多い大型のメリノ羊では1頭で約4kgのフリースが得られますが、日本の牧場にいる羊では3kgほどです。台の上に広げられたフリースは手紡ぎなどを行うご婦人方により手際よく選別されます。毛の長さや色でグレード分けされて使い道が決まり、脚回りの毛足の短い部分や特に汚れている部分はこれまでは捨てられていました。2021年より日本毛織株式会社(ニッケ)はこの毛刈りのイベントに参加し、捨てられる毛を集めて肥料にするプロジェクトを始めました。これはウールが自然のサイクルに従った”真のサステナブル素材”であることを立証するためです。

 

六甲山牧場の春

六甲山牧場は下界より5~6℃気温が低く、そのため春の訪れもひと月近く遅くなります。四月も半ばを過ぎると入学式が終わり桜もすっかり散っている頃ですが六甲山牧場ではまだまだ桜を楽しむことができます。六甲山牧場の毛刈りは毎年恒例のイベントになっています。来年はお天気の良い日を選んで花見がてら見に行かれてはいかがでしょうか。   六甲山牧場ホームページ:開放空間 ゆめまきば 六甲山牧場 (rokkosan.jp)

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