グローバルナビゲーションのボタン
雲
雲
雲
雲
太陽
風船
草
草
草
草
草
草
草
草
草
草
草
風船
風船
風船
風船
鳥
鳥
鳥
森
森
カテゴリ
飾り
お手入れ方法 お手入れ方法
飾り
タイトル板
お手入れ方法

ウールのテカリを消す方法

ウールのテカリを消す方法のサムネイル画像

ウールのテカリを直すのはカンタン

服を長年着用していると表面がテカってくることがありますよね。これは一般に ”テカリ” と呼ばれています。セーターや綿の肌着など、テカリが気にならない製品がある一方で学生服やメンズスーツで袖やお尻の部分、スカートのプリーツなどがいつの間にかテカってくることがあります。この原因と簡単に直す方法をお教えいたします。

テカリの原因

テカリの原因は繰り返し着用中の摩擦によって繊維が「扁平化」するからです。袖やスカート、スラックスのお尻の部分のテカリは机や椅子のように平滑で硬いモノに繰り返しこすられた結果生じたものです。セーターのように毛羽が多くざっくりとした組織のものでは糸や繊維が移動しやすく、同じ部分がこすれにくいためにテカリが発生しにくいのです。

テカリが発生した部分を観察すると繊維は下図(b)のように表側が平面になっています。これは削られている場合もありますが多くの場合は変形しているのです。このように繊維の一部が平面になるとこの部分で鏡面反射するためにテカって見えるのです。

ウールのテカリを簡単に直す方法

テカリは扁平化した繊維を元の丸い断面形状に戻すことで消すことができます。ウールの場合、一時的に扁平化しても水に漬けると繊維が膨潤し元の丸い断面に復元します。いつもはドライクリーニングに出しているのでしたら家庭やクリーニング店で「水洗い洗濯」をするとテカリを消すことができます。もっとも洗剤で洗う必要はなく、水に漬けるだけ(十分に水を吸収して膨潤するだけの時間:30分程度)でもテカリは消えます。

一方、ポリエステルのような合成繊維100%のテカリは水に漬けても消えません。このような繊維は長時間繰り返しの外力によって「塑性変形」と云われる、粘土の変形のような戻らない変形を起こしているからです。

学生服は純毛の他にウール/ポリエステル混防の素材も多く使われています。テカリの回復は純毛が最も優れていますが、ウールの混率が下がってウール30%程度でも水洗いでテカリが軽減することを確認しています。

都市伝説のような

ネット上でテカリの解消法を検索すると「アンモニア水を含ませた布でこする」とか「お酢で・・・」とか書かれているものを目にします。私の母はオキシドール(消毒液)でスカートのテカったプリーツ部分をこすっていました。これらの方法はどれも効果はありますが要は水分をウール繊維に吸収させて膨潤させているのです。またこすることで表面がけば立ったり、繊維の位置が移動したりするのでさらにテカリが軽減するのでしょうね。しかしあまり激しくこするのは布に良くないのでそっと水に漬けるか、汗汚れを落とすついでに水洗い洗濯をするのがテカリを消す最善策だと思います。

ボーダー
一覧ページへ